・「Google広告からの誘導が6割」との分析結果。より巧妙化し、高齢者を狙う「サポート詐欺」に注意!
(INTERNET Watch)
・〔解説〕
トレンドマイクロが2023年のサポート詐欺に関するレポートを発表しました。突然、パソコンがけたたましい警告音とともに警告画面になり、パソコンがウイルスに感染したと、ユーザーを驚かせます。画面には、サポート先の電話番号が表示され、そこに電話するように案内がされています。その番号に電話をすると、片言の日本語を話す外国人(おそらくインド人)が話しかけてきます。さあ、偽のサポート業務の始まりです。
遠隔操作でパソコンを修理してウイルスを退治したと見せかけて、偽の何の効力もないアプリをダウンロードさせます。そして、最後にはAppleのギフトカードを買うように指示されます。また、インターネットバンキングで振込を指示されるケースもありますが、この場合には金額の入力の際にリモートでの遠隔操作を悪用して数字に0をいくつか足して、口頭で振り込むように指示した金額よりも多く搾取する手口も確認されています。
2023年にサポート詐欺のアクセスを900万件以上ブロックした、とマイクロトレンドは発表しています。毎月平均25万台のパソコンがサポート詐欺サイトにアクセスしようとしており、フィッシング詐欺サイトへのアクセスした端末数を上回っている、と報告しています。トレンドマイクロでは、サポート詐欺の被害が確認できたケースでは、Google広告経由での誘導が60%に登ったと発表しています。Google広告は、Googleの検索結果のほか、多くのホームページやYouTubeなどにも表示され、地図や旅行、健康、災害などの興味を引くような内容を巧妙にクリックさせようとしています。また、被害者の年齢層を分析すると、65歳以上の高齢者層がサポート詐欺につながる広告をクリックする傾向があることが結果として出ました。
・〔対策〕
偽警告が消せなくて困ったときは、「Ctrl」+「Alt」+「Del」キーを同時に押すと強制終了できることを覚えておきましょう。
●「国内サポート詐欺レポート 2024年版」を公開~2023年は、100万円を超える高額な金銭被害が複数発生~(トレンドマイクロ)
●「サポート詐欺」の検索結果(ケースでわかる 通販トラブル!)