・いつの間にか定期購買に、消費者が不利になるように誘導する「ダークパターン」に注意
(INTERNET Watch)
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/dlis/1324347.html
「ダークパターン」とは、聞きなれない言葉です。ネット通販などで、消費者のスキを突いて余分な注文などを促す仕掛けのことを「ダークパターン」といいます。欧米などでは規制が進んでいますが、日本ではほとんどのケースで合法とされています。日本国内の主要サイトでは、6割以上でダークパターンが確認されたという報告もあります。ネット通販で買い物をしたら、直後から頼んでもないメールマガジンが大量に届き始めた、という経験をしたことがある方も多いでしょう。こういうデジタル技術の進化に、消費者の情報リテラシーが追いついていないのが現状です。
では、具体的には、どういうことが「ダークパターン」と言われるんでしょうか。
主なものは7種あるとされています。
①セールの時間制限などを強調する「あおり」(あと30分でセールが終了します)
②余分な注文のボタンの色などを目立たせて申し込みを促す「誘導」
③最初からメールマガジンの購読欄にチェックが入っている
④ボタンの色や大きさを変えて、会員登録に誘導する
⑤第三者の行動を知らせて購入を促す(ただいま、10人がこの商品を閲覧しています)
⑥退会方法が複雑な仕組みになっている
⑦商品を購入する際、最初から「定期購入」が選択されている
これらが「ダークパターン」と定義されています。しかし、見方を変えれば販売促進におけるマーケティングと捉えることもできますので、判断がわかれるところです。丁寧な同意取得を義務付ける欧州連合(EU)の「一般データ保護規則(GDPR)」に違反する恐れがあり、欧米などでは規制が進んでいます。日本でも今後は「高齢者のネット通販利用も増える」ことが想定されているため、サイト上での適切な表現や表示をすることが求められていくと思われます。